作家、伊坂幸太郎さんの作品の中でも私的にベスト3に入る小説。
この小説には安藤兄弟という兄と弟、2人の主人公がいます。
ただ、話の主軸は民衆心理とも言える“世の中の流れ”
世間の流れに押し流される中で、
世間と向き合い知識を増やすことで自分を保とうとする兄。
そして、情報と距離を置きつつ準備する弟。
新たな魅力に惹かれ、あるいは思考を停止してファシズムに煽動される民衆。
小説の中には政治家や憲法といった政治的・思想的な表現も出るものの、あくまで話の根幹はそこではなく世の流れに流される民衆心理の脆さと怖さなのです。
現実社会において、政治や流行、教育や金銭感覚といった価値観に至るまで、
自分自身の意思を持って世の流れに抗い、自分を保てている人はどれくらいいるのでしょうか。
一般論を語る方。
判断材料に「普通はどうしているか?」を聞いてしまう方は、すでに民衆心理の中にあると言ってもいいでしょう。
これらの考え方は日本人の和を尊ぶ考えによるところもあるでしょうし、一概にダメなこととは言えないのですが…
果たして皆んなと同じことがいいこと、正しいことなのかどうか。
本当にそれが自分の考えなのかどうか、流される前に考えることのできる自分でいたいものです。
どんな世の中であっても、
「大丈夫。俺たちは大丈夫だ。賭けてもいいよ」
そう言える自分を保ちつつつつ、もう何度目かの読書を終えました。
さて、競馬の予想も似たようなものといえばそうでしょうか。
今年の春の天皇賞もまたしても大混戦の様相です。
オッズに反映された民衆の意見に流されずに自分の馬券を買いましょう。
なんだかピリッとした主役もいない。
阪神競馬場はとんでもない超高速馬場。
週末は微妙に雨。
これだけ揃えば予想は厄介です。
アリストテレスかディープボンドが1番人気でしょうか。
なかなか一筋縄ではいかないメンバーですが、文字通り“賭けてもいい”馬券はここしかない気がします。
2021 天皇賞・春
◎カレンブーケドール
距離と鞍上は未知のものがありますが、本当のG1レベルとなるとこの馬が1番近いかもしれません。
馬場も折り合いも不安なし。
この馬の根性に賭けます。
前走は不満も、そこ以外では穴はない。
ルメール騎手も心強い。
▲ワールドプレミア
重馬場はどうかも、少し時計が掛かる馬場の方がいいはず。武豊騎手が乗れないのは残念ですが、それでもここでは上位でしょう。
☆ディアスティマ
道悪も含めて未知の魅力は大きい。
△ディープボンド
△ユーキャンスマイル
△オセアグレイト
馬券は
馬連◎ー◯▲☆△、◯ー▲ 7点
◎→◯▲→◯▲☆△
◎→☆△→◯▲
◯▲☆→◎→◯▲☆△ 33点
人は信じたいと思うことを信じるもの。
流されない事は難しいですし、無理に抗うのも不自然なものかもしれません。
ただ、魔王に出てくる政治家の台詞
「私を信じるな。考えろ」
競馬予想において、
コロナ禍の世においても、
響いて欲しい言葉です。
青葉賞も考えました!
◎ワンダフルタウン
◯キングストンボーイ
▲ノースブリッジ
△ワンデイモア
△アオイショー
△レッドヴァロシティ
△スワーヴエルメ
来週はNHKマイルカップです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!