コントレイルの引退。
無敗の3冠馬となり、JCではアーモンドアイの2着に敗れたとはいえ完璧と言ってよかった昨年までの戦績。
それに加えた今年の戦績は、2着・3着それぞれ1回ずつ。
すでに名馬ではあるものの、彼の背負った宿命から言えば…全くもって十分ではない。
すでに昨年までの期待感は薄れ、現役最強であるとは言いづらい状況。
それでも彼は日本近代競馬の結晶・ディープインパクトの残した最高傑作である事は間違いない。
そして彼とほぼ全てのレースを共にした福永騎手の騎手人生の中でも、このジャパンカップが昨年の菊花賞に続き最もプレッシャーのあるレースの一つなることは間違い無いでしょう。
彼らが描いてきた飛行機雲の先に描く未来も、ついにあとひとレースを残すのみ。
絶対に勝たなければならない戦いをどう走り切るのか。
正直、興味はそこに尽きます。
◎コントレイル
今更コントレイルの能力や適性の議論は必要ない。
このジャパンカップでの相手関係では…正直、負けられない。
注目を浴びる最強3歳世代のダービー馬シャフリヤールの参戦はあるものの。
それ以外の日本馬で言えば
の存在が目立つ程度。
どちらかといえば、実力が未知数の外国馬に興味がそそられます。
それでも…どうしたってコントレイル逆転のイメージは湧きません。
完全に相手探しの一戦。
それも可能性のある馬自体が絞られる。
こうしてみれば、まさにあとはコントレイルと福永騎手次第。
頼もしいのは福永騎手自身が1番それをわかっていること。
レースが楽しみです。
コントレイルが走ったこの2年間。
コロナウィルスの蔓延により世界は変わりました。
日本に緊急事態宣言が出たその4月に、コントレイルがクラシック第1冠の皐月賞を無観客競馬の中山で勝った時のことは今でも鮮明に覚えています。
私の人生ではもう今後訪れないかもしれない大きな休養の時間に、感動や勇気を与えてくれたのはやっぱり競馬でした。
昨年のジャパンカップでの豪華な対決と結末。
無敗の3冠馬2頭とアーモンドアイの東京競馬場、最後の直線には痺れました。
そしてこの1年。
コントレイルにとっては楽でなかったことは容易に想像がつきます。
現3歳馬の高評価と反比例して囁かれる現4歳馬の低評価。
そして前走の天皇賞・秋。
エフフォーリアとの対決での完敗。
ようやく世界はコロナ禍から解放されつつあります。
ただ、世界がこれまでそうであったよりもより鮮明に変わっていっているのです。
その変化に対応できなければ今後の世界では生き残っていけない。絶対に“元通り”なんてものはない。
私の生活もこの2年で変わりました。
朝起きる時間・休日の過ごし方・人生の目標。
全てコロナウィルスによる休業と今年1月まで一緒にいた彼女のおかげ。
楽ではない。
でも誰にでも訪れる変化を受け入れなければ成長も未来もない。そう信じます。
今もコントレイルが現役最強だとは思ってません。
昨秋の今年そうなるであろうという予感は結果、間違っていた。
でもそれは、未来あるさらに強い馬が現れた。ただそれだけのこと。
コントレイルが実は弱かったとか、ディープインパクトの最高傑作ではなかったなんてことではないのです。
たしかにディープは世代なんて関係なく圧倒的に強かった。
コントレイルは同じではないし、そうある必要はない。
「暗い世界に光をさしてくれた存在」
「僕にとってはスーパースター」
福永騎手は賛辞を惜しみません。
たしかに時代は変わる。
でも、コントレイルと福永騎手には今一度ここで証明して欲しい。
彼らの考えが正しいことを。
描く飛行機雲の先には光があったことを。
2021 ジャパンカップ
◎コントレイル
▲シャフリヤール
☆ユーバーレーベン
△ブルーム
△グランドグローリー
△シャドウディーヴァ
△ジャパン
馬券は
馬連◎ー◯▲ 2点
◎→◯▲☆△→◯▲☆△ 42点
相手関係言えばオーソリティ、シャフリヤールが対抗一番手ではあるものの絶対ではない。
外国馬と斤量が恵まれている牝馬にはそれ以上の魅力があります。
ここで見るのはコントレイルの走りのみ。
レースが楽しみです!
今週末の京都2歳ステークス
こちらも単勝でもいいですが…
3連単1着固定総流しでもガミりません。
未来への投資もお勧めです!
来週はチャンピオンズカップです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!