いつからでしょうか。
初めからそうだったのかもしれません。
アーモンドアイの強さはもちろん誰もが知っています。前走でG1レース8冠という伝説も打ち立てました。
ただ、それだけではない彼女の魅力を誰もが感じているはずです。
アーモンドアイ
という美しい名前でしょうか。
それとも繊細で優しい牝馬らしい雰囲気。
500キロ近くあると思えない程に均整のとれた馬体。
彼女の魅力に取り憑かれたファンは、私だけではないはずです。
そんな彼女のサクセスストーリーも今回で最後となります。彼女のいなくなった競馬を考えると、今から寂しく感じます。
主戦のルメール騎手は彼女との連戦をラヴストーリーで例えます。
アーモンドアイを〝LIFE HORSE〟と称した彼が、天皇賞 秋を勝利した後流した涙。
「彼女は伝説になった。50年後も、皆がアーモンドを覚えている。それが嬉しい。」
その涙が、彼女の残した記録の価値をまた高めます。
そして彼女の引退レースとなる今回のジャパンカップには素晴らしいメンバーが揃いました。
今年10月記録を打ち立てた、無敗の3冠馬2頭とアーモンドアイの対決。
それが決まった瞬間から心が躍りました。
各所から言われているように、各馬それぞれに不安点がありつつも出走を決めた各陣営の英断にまずは感謝です。
馬優先のローテーションや各馬の適性に合わせた出走レースの拡大。
近年、特に進められてきたこれらの事にはもちろん賛成です。
ただし、今回のように“今しか揃い得ない素晴らしいメンバー”で競馬ができるにはタイミングと決断が不可欠なもの。
心して、この先何年も語られるであろう決戦を見守りましょう!
東京2400メートルでこのメンバー。
私の見立て。普通に考えれば
アーモンドアイ
コントレイル
の2強対決。
ただローテーションや状態の不安が囁かれるのもこの二頭です。
逆にここを狙ってローテーションベストなのは
デアリングタクト
カレンブーケドール
グローリーヴェイズ
あたりでしょうか。
正直このレベルでは伏兵の台頭は困難でしょう。
東京競馬場の馬場状態についても内側が荒れてはいるものの、周囲で騒がれるほどの馬場差はなさそうです。
2020 ジャパンカップ
◎アーモンドアイ
ベストディスタンスではない?
ローテーションも詰まっている?
取り沙汰される不安要素の気持ちはわかります。
しかし、戦績をよく見れば全く気になりません。
ここ出走は陣営にとっては全くイレギュラーではないはず。
むしろ慎重にギリギリまで判断を待った陣営は信頼に足ります。
彼女の今のベストパフォーマンスが見られるはず。
◯コントレイル
今後の競馬界を背負う逸材。
彼にはこの秋大きな試練が2つありました。
生涯一度だけになるであろう長距離戦と、才能で劣らない強敵のいる今回のJC。
秋3戦目の今回がよりキツく、ベストでないのは必然。
逆転があるならこの馬でしょうが、この馬が負けるならきっと今回。
▲デアリングタクト
牝馬初、無敗の3冠。
パワフルかつ回転の早い末脚に不発の可能性は感じません。
上位争いは必至でしょう。
斤量、ローテーションもベストでどこまで。
☆カレンブーケドール
☆グローリーヴェイズ
☆にはG1レベルかつこのコースに適性のある馬を。
逆転まではどうかも、3強に何かしら割って入りそうな雰囲気はあります。
△キセキ
△ワールドプレミア
△はハマれば3着はある2頭を。
馬券は
馬連◎ー◯ 1点
◎→◯▲→◯▲☆△
◎→☆→◯▲ 14点
アーモンドアイ陣営にとっては、彼女の名前を歴史に残すために8冠の記録達成となる前走までのプレッシャーは半端ではなかったハズです。それは馬のためでありつつ、ホースマンとしての自身の決意のためであったと聞きます。
もちろん他陣営の無敗の3冠馬という記録も偉大です。そしてプレッシャーも大きかったことでしょう。
プレッシャーから解放された今回どんな走りが見られるでしょうか。
本当に楽しみです!
国枝調教師のコメント
「今回は相手と競うというより自分の走りに集中してくれたら。最後の競馬を楽しんできて欲しい。」
師のコメントが今回の全てを物語っています。
私も現地でターフを走るアーモンドアイの最後の姿を見届けたかったのですが、叶いませんでした。
TV画面越しに精一杯応援したいと思います。
ファンとして、まず無事に各馬が全力を出し切るレースに期待です!
アーモンドアイ、ありがとう!
来週はチャンピオンズカップです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!